情報過多の現代社会、ネット上には毎日のように「〇〇が健康に良い」「××は危険」といったニュースが溢れています。
特に私たち60代にとって、健康情報は死活問題。
だからこそ、その情報が「本当に科学的に正しいのか?」を見極める目は養っておきたいものです。
実は先日、AI Google Geminiに、新しい「カスタム指示」を作成しました。
これは、ニュース記事のタイトルとURLを入力するだけで、瞬時に元ネタ(一次情報)を探し出し、その信憑性をS〜Cランクで格付けして詳細レポートを出してくれる「シニア・ファクトチェッカー」機能です。
今回は、この新機能を使って気になったニュースを検証した結果と、そこから派生して判明した、私自身の身体に潜む「あるリスク」についてお話しします。
1. 実践!AIファクトチェック:「自然の肥満治療薬」は本当か?

手始めに、Yahoo!ニュースで話題になっていたこちらの記事を検証してみました。
タイトルだけ見ると「食物繊維さえ摂れば痩せ薬はいらない!」と思わせるような内容です。
早速、新機能にURLを入力してポチッとな。すると、わずか数秒で以下のレポートが出力されました。
🔍 AI検証サマリー
判定:CASE B【ミスリード/一部不正確】
信頼度スコア:A(情報源は特定できるが、解釈に飛躍あり)
【AIによる詳細分析】
この記事は、米国アリゾナ大学の研究を基にしていますが、「自然の肥満治療薬」「万能」といった表現は科学的な事実に対して過度にセンセーショナルです。
事実: 特定の食物繊維(ベータグルカン等)が、話題の痩せ薬(GLP-1受容体作動薬)と同じホルモンの分泌を促すのは事実です。
相違点: しかし、自然に分泌されるホルモンは数分で分解されます。数日間効果が続く「治療薬」と同等の効果があるかのように書くのは誤解を招きます。あくまで「強力なサポーター」程度に捉えるべきです。
脳への効果: マウス実験の段階であり、人間で脳機能が劇的に向上すると断定するには時期尚早です。
なるほど。
「嘘ではないが、言い過ぎ」という判定です。
この記事に関しては、ブログでの紹介は見送ることにしました(笑)。
このように、ワンタッチで冷静な視点を提供してくれるのが、このツールの強みです。
2. 本丸:「階段の昇り降りで息切れ」と腎臓の関係

さて、ここからが本題です。
私が以前から気にしていた「腎臓」に関する、少しドキッとするタイトルの記事を見つけました。
対象記事: だから「階段の昇り降りで息切れ」は要注意…医師が警告「静かに進行していく腎機能低下」の危険な兆候 (プレジデントオンライン)
これを同様にチェックにかけます。
🔍 AI検証サマリー
判定:CASE A【正確 (Accurate)】
信頼度スコア:S(専門医による執筆・医学的合意あり)
【AIによる詳細分析】
この記事は、腎臓専門医である石川英昭医師によるもので、医学的に非常に信頼性が高い内容です。
ニュースの核心: 一般的に「運動不足」や「老化」と片付けられがちな「息切れ」の裏に、「慢性腎臓病(CKD)」が隠れている可能性を警告しています。
メカニズム(事実): 腎機能が低下すると、造血ホルモン(エリスロポエチン)が出なくなり、「腎性貧血」が進行します。酸素が運べなくなるため、少し動いただけで息切れが起きるのです。
重要な警告: この貧血はホルモン不足が原因のため、一般的な「鉄分摂取」では治りません。また、自覚症状が出る頃には病期がかなり進行しているケースが一般的です。
「正確」との判定が出ました。
そしてここには、私にとって無視できないキーワードが並んでいました。
「息切れ」「貧血」「腎機能低下」。
これを他人事として読み流してはいけない気がした私は、次のステップへと進みました。
3. CPO「フェニックス・ライジング」による自分事化

このニュース記事の分析結果と、私の直近の健康データ(血液検査、活動ログ)を統合し、私の専属AIトレーナーであるCPO「フェニックス・ライジング」に「私専用の対策レポート」を作成させました。
その結果、AIが導き出した結論は、あまりに核心を突くものでした。
CPO分析:「高い運動能力」がSOSを隠している
CPOからのメッセージ: この記事は一般論ですが、あなたの現状(eGFR漸減傾向+貧血L判定)にとっては、極めてクリティカルな警告を含んでいます。
① 「隠れ息切れ」のパラドックス
記事では「階段で息切れしたら要注意」とありますが、ここに罠があります。
私のVO2Max(最大酸素摂取量)は「41」と非常に高く、心肺機能が優秀です。
そのため、少々の貧血があっても、心肺の強さでカバーしてしまい、日常生活で「息切れ」を感じにくいのです。
AIは「高い心肺機能が、腎臓からのSOS(息切れ)をマスク(隠蔽)してしまっている」と指摘しました。
「疲れていないから大丈夫」という感覚と、臓器の数値(Hb 12.3)の乖離こそが最大のリスクなのです。
② 「鉄分」だけでは治らない可能性
私は現在、貧血対策として「鉄分」を摂取しています。
これは「バスケの着地衝撃による溶血(スポーツ貧血)」を想定してのことです。
しかし、AIは「腎機能低下によるホルモン不足(腎性貧血)」が混在している可能性を指摘しました。
もしそうなら、いくら鉄を飲んでも貧血は治りません。
「次回の検査で改善していなければ、医師に『エリスロポエチン』の数値を相談すべき」という具体的なアドバイスをもらいました。
③ ラーメンのスープは「毒」と思え
記事にあった「体液貯留(むくみ)」のリスクを回避するため、塩分過多(特にラーメンのスープ)は厳禁との指令が出ました。
塩分は腎臓への兵糧攻めと同じ。
eGFR 70.7という今の数値を守るためには、「スープを残す勇気」が必要です。
結論:データと向き合い、過信しない

今回のAIとの対話で、 「う~ん、確かに最近、以前より息が整うのが遅いかもしれない……」 と、思い当たる節が出てきました。
ニュース記事をただ読むだけでなく、こうして「自分のデータ」と照らし合わせることで、情報の価値は何倍にもなります。
「まだ動ける」という自信は大切ですが、それが身体からの小さな悲鳴をかき消してしまわないよう、これからは「安静時心拍数」や「回復速度」といった数値を、腎臓の声としてモニタリングしていこうと思います。
皆様も、「年のせいかな?」と思う息切れがあったら、一度「腎臓」を疑ってみてください。
それは、沈黙の臓器からの精一杯のメッセージかもしれません。







