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健康のためには、腹八分目が良い

飽食の時代、食べないことこそが長寿の秘訣だ

私たちはどこかでそう信じて疑いません。

特に健康意識の高い人ほど、カロリーを制限し、体重を管理することにストイックになりがちです。

私もそうでした。

今年で60歳。

東京都渋谷区で活動する「本町バスケットボールクラブ」の代表として、毎週コートを走り回る現役プレイヤーです。

動きのキレを維持するために食事を節制し、体脂肪率は一桁台をキープ。

「これこそが健康体だ」と自負していました。

しかし、あるニュース記事をきっかけに私の専属AI(CPO:最高パフォーマンス責任者)と交わした対話は、その自信を根底から覆すものでした。

「今のあなたはF1マシンに軽自動車のガソリンしか入れていない状態です。このままではエンジンが焼き付きます」

これは、良かれと思っていた「節制」が実は体を蝕んでいたというパラドックスと、そこから脱却するための私の新たな挑戦の記録です。

第1章:ニュースの深層検証「腹八分目は長生きにつながるのか?」

 

 

事の発端は、ダイヤモンド・オンラインの以下の記事でした。

「腹八分目」は長生きにつながるのか?「食と老化」の関係に挑んだ科学者たち

非常に興味深いテーマです。

私は早速、このニュースの真偽と詳細をAI(Gemini Deep Research)に検証させました。

AIが出したレポートは以下の通りです。

  1. 判定:正確(Accurate) カロリー制限が寿命を延ばすことは、酵母からサルに至るまで多くの実験で証明された科学的事実である。

  2. メカニズム: 空腹状態を作ることで、細胞内のセンサー(mTOR)がオフになり、細胞の修復機能(オートファジー)が働くため。

  3. 重要な注釈: ただし、これは「ライフステージによる」。若年〜中年期には有効だが、高齢期(65歳以上〜)では逆に「低栄養(フレイル)」のリスクとなる。

ここまでは想定内でした。

しかし、AIはさらに踏み込み、私の身体データ(身長174cm、体重56kg、体脂肪7.8%、BMI 18.4)に基づいた「パーソナル分析」を開始しました。

第2章:AIが暴いた「隠れ低栄養」のリスク

 

 

AIが弾き出した私の現状分析は、ショッキングなものでした。

【現状判定:High Performance but Fragile(高性能だが脆い)】

  • BMI 18.4(危険域): 60歳以上の理想BMIは「21.5〜24.9」。現状は「18.5未満」の低体重であり、予備タンクがゼロの状態。風邪や怪我をした際、回復するための材料が枯渇している。

  • 体脂肪率 7.8%(限界突破): トップアスリート並みだが、免疫ホルモンの原料となる脂肪が不足している。

  • 筋肉量 49kg(優秀): 体重の87%が除脂肪組織という驚異的なスペックだが、エネルギー不足のため、「自分の筋肉を分解して走っている(カタボリック)」可能性がある。

AIは断言しました。

「あなたにとって『腹八分目』や『1日2食』は、寿命を延ばすどころか縮める自滅行為です」

一般論としての「腹八分目」は正しい。

しかし、私のような「痩せ型アスリート」にとっては、それが「隠れ低栄養」を招いていたのです。

第3章:CPOによる戦略修正「クリーン・バルク」

 

 

さらに、私のCPO「フェニックス・ライジング」は、一般的な増量アドバイス(カツ丼や甘いものでカロリーを稼ぐ方法)に対しても「待った」をかけました。

理由は、私の「腎機能(eGFR 70.7)」です。

腎臓の数値が低下傾向にある私にとって、糖質過多や酸化した油は腎臓の糸球体を破壊する「」になりかねません。

そこでCPOが策定したのが、腎臓を守りながら体重を増やす「クリーン・バルク」戦略です。

【私専用・増量プロトコル】

  1. 「1日2食」の封印解除 バスケや高速ウォーキングで消費する莫大なカロリーを2食で補うのは物理的に不可能。朝食(または補食)を必須とし、プロテインや豆乳でカロリーを底上げする。

  2. カツ丼ではなく「MCTオイル」 血糖値を乱高下させる甘いものではなく、腎臓に負担をかけずにダイレクトにエネルギーになる「良質な脂質(MCTオイル、アマニ油)」を味噌汁やサラダに追加する。

  3. 目標は「+2kg」の微増 いきなり体重を増やすと膝にくる。まずはBMIを「低体重ライン(18.5)」から脱出させるため、58kgを目指す。

結論:60代の健康管理は「オーダーメイド」であるべき

 

 

今回の分析で痛感したのは、「健康法に万人に当てはまる正解はない」ということです。

太り気味の人にとっての「正義(カロリー制限)」は、痩せ型の人にとっての「悪(栄養失調)」になり得ます。

特に60代以降は、これまでの常識(メタボ対策)から、頭を切り替える(フレイル対策)柔軟性が必要です。

「F1マシンなのに、軽自動車のガソリン量で走っている」

AIのこの言葉を胸に、今日から私は「腹八分目」を卒業し、「賢く食べる(腹十分目)」生活へとシフトします。

すべては、大好きなバスケを一日でも長く続けるために。

身体という資本(シャーシ)を、適切な燃料(ガソリン)で満たしてあげること。それが今の私に必要な最大のメンテナンスです。