キッスはエアロスミスと共に'70年代後半のアメリ力ンHRシーンを代表する存在たったクループで、デビュー12年目に突入した現在でも、トップバンドとして君臨している。とはいえ、'70年代における姿を比べるど、大きく変貌をとけた現在の姿には、オールド・ファンとして満足できない点もある。
今のキッスに対する批判なども、かつての彼らとの比較をもとにしたものか多い。キツスは、70年代において、他のどんなHRバンドも獲得しえなかった絶大なる支持を得た。彼らの魅力、人気の秘密はどこにあったのか。考えられるのは次のような事柄である。
@メイク・アップ:ますはそのルックスて人々に大きな衝撃を与えた。他には絶対にない、キッス独自のものであり、写真のみでもアピ一ルすることができた.
AストレートなハードR&R:キッスの曲は何といってもノリがいい.HRを中心としながら、ヘヴィな曲からバラートまで幅広く、しかも一緒に歌えるような、”受け入れられやすい音楽性”が基盤にあった。
Bライヴ・ステージ:キッスはライヴ・パフォーマンスにおいて、その力を120%発揮てきるバントだといえる。火柱、スモータ、血、火吹き、そして立体的なR&Rサー力ス・ショウ・・・彼らのすべてがここにあった。
Cメンパー個々のパーソナリティー:キッスはジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、工一ス・フューレイ、ビーター・クリスの4人の集合体であり、この4人でキッスは成立した。ソロ・アルパム発表でも明らかになったように、4人の個性を強烈にうちだし、個々の人間性をも感しさせた。これは特に日本で効果があったように思われる。
D商品化:'78年以降に本格化したものだか、あらゆるキッス商品、コミック、映画等て低年齢層にアピールし、人気の拡大をはかった。
これらのうち@ABが基本的な要素てあり、CDは更にその人気を深めていったプラスαだった。そのキッス人気にかけりが見え始めたのは、'80年のアルパム[UNMASKED]の頃からである。
その原因はどこにあったのたろうか?
まず、これと前後としてピーター・クリスが脱退し、それにより、集合体の一角がくすれた。加えて[UNMASKED]におけるアプローチは、あまりにポップすきた。作品自体のクオリティはとても高く、個人的には気に入っているアルパムなのだが、そこには黒と銀てキメた、イ力したハード・ロツ力一の姿はなかつた。更には低年齢層へのアッビールが強く、”子供用”バント方のイメージか濃くなりすきたため、ハイティーン以上のファン、古くからのファンがキッスから離れだした。
そして'81年の[THE ELDER]で、より人気は後退した。これはキッスの基本たったはずの、ストレートなR&Rのアルバムではなかったし、かといって低年齢層にウケるものでもなかった。[UNMASKED][THE
ELDER]の2枚かかってほどのセールスを記録しなかったのは、キッスというバントがメンハーの意志をも超えた大きな存在になっていたことにも起因している。
アメリカでのライブ活動が停止していた事実も見逃せない。全米ツアーは'79年以降'80-81年には行なわれておらす、その間ヨーロッパ、オーストラリア、南米をツアーしているが、アメリ力本国でその力を最大限に発揮する機会を持たなかった。
更に、その時期には来日公演もなく、日本の雑誌からキッスの記事は極端に減少してしていた。日本では、10代のロック・ファンを対象とするパンドは全般的にそうだが、キッスの場合は特に、その人気が音楽雑誌に支えられてきたものだったため、これは大きな後退の原因となった。
アメリ力での人気下降に歯止めがかかり、再ぴ彼らが脚光を浴ぴ始めたのは、'82年の[CREATURES
OF THE NIGHT]からだ。この作品で被らは再ぴHRへと戻り、しかもそれまて以上にへヴィになった。かつて[HOTTER
THAN HELL]を評して言われた、”ジャケットを含めて、アルバム全体がひとつのトータルなイメージを醸し出している”という言葉がそのままあてはまる作品だった。このアルハムもさることながら、発売に合わせて行なわれた3年ぶりの全米ツアーか、彼らを甦えらせたと言えるえる。
しかし[CREATURES OF THE NIGHT]はヒルボート誌でも最高45位どまりに終わった。そして工一スが脱退・・・集合体々ば更にバラパラになり、ここが限界と思われた…が、道は残されていた。素顔を公表することて彼らは大逆転に成功したのだ。
[LICK IT UP]で素顔を公表したことて、再ぴキッスは、注目を集めることになった。今でははもう、これが彼らにとってプラスになったのは明らかだ。が、当時は”最後のあがき”と見えないこともなかった。否定的な意見は明らかに多く、僕自身もメイクはキッスにとって不可欠の要素と考えていただけに、”こうまてしてキッスを続ける意味があるのたろうか?”とまで感じていた。
しかし、確実に古いキッスは終わり、彼らは新しく生まれかわったのである。”キッスは古いバンドてもあるし、新しいハンドでもある”とジーンは語っているが、古くからのファンの中には未だにわりきれない気持でいる人もいるようだ。だが、新しいキッスを、古いキッスとの比較だけて批判するのは公正だとは思えない。
[LICK IT UP]は、”素顔て勝負!”といわせるだけの素晴しいHRアルバムであり、彼らは再ぴ大きな支持を勝ち得た。そのきっかけが素顔を公表したことであれとにかくロック・ファンを注目させ、多くの支持者をとらえてしいった。そして彼らは、よりへヴィな[ANNIMALIZE]と、それに続く精力的なツアーで、再び人気を拡大している。ポールによれは、今のファンの半分は新しいファンだという。でては新しいファンをひきつけるキッスの魅力はどこにあるのたろうか?
@HRとHM:以前とは違い、R&Rスタイルは減り、時代の流れによる部分もあるが、迫力あるメタル・サウントが主体となっている.力ッコいいHRであることは相変わらすだが、時代に助けられた点もある。
Aライブ・ステージ:ライウ・パフォーマンスは、今でも彼らにとっては最大の本領発揮の場である見た目には多少地味になったかもしれないが、まだまだ火も吹くし、仕掛けもある。エネルギッシュで年季の入ったステージを展関し、相変わらすの”R&R
ALL NIGHT”で、R&Rパーティ一している。
Bポールどジーンの2人の個性:現在のキッスはこの2人に象徴されるものであるこ工リック・力一もすっかり、”顔”にはなっだが、その個性はまだ明らかではなく、やはりポールとジーンの個性が強烈である。ポールはキッスの、HR界のセックス・シンボルとして、ジーンはHRのドンとして貫録十分である。彼ら2人の人気は、もちろんキッスが前提のものではあるか、”キッスのメンバーとしての人気”の範囲をはるかに超えたものだ。
これらの点でキッスは新しいファンを獲得し、再ぴもりかえした。しかし、やはり何かひっかかる気もする。”たたジーンズ姿で楽器をプレイするより、もうちょっと胸かワクワクするようなことをステージてするんた。観客と一緒に歌い、パーティーするのさ”と言葉にも表れてるキッスの基本的姿勢に変化はない。とはいうものの”握り挙をかざしたり、怒った表情をしてアグレッシヴな歌をうたうのもいいけど、人生にはもっともっと、いろんなことがある”などと言ってるわりには、今のキッスは肩に力が入りすぎているのてはないか。たまには力を抜いたR&Rタイブの曲が欲しいと思ったり、ついつい昔と比べて物足りなさを感じてしまうのは、”70年代の栄光が忘れられないオールド・ファンの”こだらり”でしかないことは十分わかってるつもりなのたが……
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