★メークしていようが素顔になろうがオレ達はオレ達だ!!
古典的な様式美を重んじた正統派ヘヴィ・メタルとも、毒々しさか売りもののLAメタルとも違う……。素顔のキッスは他とは比較できない独自のサウンドとキャラクターで、ハード・ロツクのメイン・ストリートを突き進んでいる。今回はそんなキッスの中心メンバーてあるポール・スタンレーとジーン・シモンズを全英ツアー中にキャッチ。2人とも今、まさに”働きざかり”で、かつて以上にエネルギーとパッションを感しさせる。
ー最初からキツいこというようだけど、昨日のウェンプり一アリーナでのコンサートはあまり入りがよくなかったみたいね。
ポール:8000人収容のウェンブリーで2回…だからね。前回のツアーは全9回公演だったんだが、今回は17回演ったんだ。そのせいかもしれないね。ニュー・アルバムのセールスはすごくイイんだけど確かに公演回数は少し多かったようだ。ま、コレは僕らの決めることじゃないけどね。
ジーン:オーディユンスが何人だろうと、とにかく人が来てくれたというだけで十分さ。
ーイギリスば何回目になの?
ジーン:3回目だね。
一キッスのファンというのぱ、どんどん新しいジェネレーションに移りかわっている…という気がするんだけれど?
ジーン:ファンの平均年齢ば17歳位かな.
ポール:ロックを楽しむのに年齢ほ関係ないけどね。キッスのファンは確かに新陳代謝しているけど、”ファン気質”というかファンのタイプは昔も今も変わらないよ。いくぶん女性ファンが増えたような気はするけど…。(笑)
−あなた達の人気がここまで長続きしている原因ば何だど思う?
ジーン:メンバー個々のキャラクターの豊かさと曲の良さだろうね。デピュー当時から僕らはそれを主張し続けていたけど、ビうしてもメークとかステージの派手さが前面に出てしまって、”中味がナイ”ような言われ方をしたもんだけどね。「アニマ・ライズ」はキッスにとって19枚目のアルバムにあたるものなんだが、今までの中でいちばん売れているんだ。今の時点で100万枚を突破してるし、年明けには250万枚に達すると言われているよ。
ー「アニマライズ」はポール自身がプロデュースを手がけたわけだけど、誰か他のアーティストに手を貸す予定はないの?
ポール:してみたいのはやまやまなんだけど、残念ながら暇がなくてね。やっぱり自分が手がけるとなれば、それなりの質のものを作り上げたいし、
それにはどうしても時間がかかるだろ?”時間”は今の僕たちにとって最も貴重なもののひとつさ。
ー「アニマライズ」の出来ばえについては?
ポール:満足さ。誇りに思ってるよ。
ーメークなしのステージは、それなりに以前とはコンセプトを変えたものなの?
ポール:いや、全然。ステージの前に鏡を置いてプレイするわけじゃないから、意識しちゃうことなんてまるでないし、今も昔も演ってる事は同じだからね・・・・。自分の中で感じている音楽を表現する、これに変わりはない。メークしていようが、そうでなかろうが、プレイしている時はとにかくハッピーだよ。ステージさえ演っていれば僕は人生をエンジョイできる。人生なんて僕にとってはディズニー・ランドみたいなもので、とにかくエンジョイできればサイコーなんだ!!
ーところで、ディープ・パープルの再結成について、どう思いますか?
ポール:うまくいくといいね。
ジーン:うまく事がいけばサイコーだね!!
ーうまくいくと思う?
ジーン:彼ら自身がどれだけその音楽を信じているかによるだろうね。誰が誰と一緒に何をしたか・・・・・という事実はさておいて、まずマテリアルのバンドの姿勢が重要だよ。もしも金のために演るんなら、ファンも当然気が付くしね。
ポール:バンドのリユニオンっていうやつは、結局想い出としてそっとしとけば良かった…って場合が多いからな・・・・・でもディープ・パープルの場合は例外であって欲しい。
ジーン:やっぱりロックの歴史の一部だからね。
★ガールフレンドが一緒じゃないほうがツアーはうまくいくんだ
ーキッスもその歴史に大きく名前を刻むグループだと思うわ。もうあなた方のキャリアも相当なものになるけど、その間の於いてベストだったこととワーストだった事を教えて。
ジーン:ワーストはキッスを結成する以前(笑)ベストは・・・・・・う〜ん、むずかしいけど、ひとつ挙げろと言われればリオ・デ・ジャネイロでのコンサートの時かな。
25万人も動員したんだ!
ー国によって観客のタイプは違うものなの?
ジーン:日本のファンの歓声は、他の国のファンと比べるとハイ・トーンだね。
−女性ファンが多いから?
ジーン:いや、声の違いみたいだよ。でもリアクションに関して言えぱ、どこの国でもほとんど同じだね。ただ、リオでのコンサートはやっぱり異様だったけど……。暑さがハンバじやなくて、ステージから蒸気が立ってるのが見えるんだよ。人間の波の上に…!(笑)アレはすごかった。
一日本公演の予定は?
ジーン:あるにはあるけど、まだいつになるかはわからない
ー二人とも、もうずい分ニューヨークでの生活が長いでしょう?24時間、めまぐるしく世界が動き回るニューヨークのライフスタイルに比べて、ヨーロッパはのんびりし過ぎてたいくつじゃない?
ジーン:そんなことはない。でも僕自身はニューヨークのリズム、ペースが好きだね。
ポール:僕はイギリス、ヨーロッパに音楽的ルーツを感じるんだ。
ブラック・ミュージックやソウルのルーツはアメリカだけど、ロックン・ロールと言えば、どうしてもイギリスだよ。だからイギリスにはいつも”懐かしさ”とまるでマジックみたいな魅力を感じるんだよなぁ〜・・・・・・
ーイギリス人のライフスタイルについて何か感じるものはある?
ジーン:いやぁ、僕達はただプレイするために行ったり来たりするだけだから・・・・・
ギグが終わって、ちょっと一杯飲りにいって・・・・その後はまた寝て、起きて、またコンサートやって・・・・の繰り返しだからね。どこの国にへ行ってもそんな生活ぶりだから、そこまで、その国の内側にまで入り込む暇がないんだよ。
ーツアーにガールフレンドは同行させる方?
ジーン:しないよ。
ポール:でも、同行してはいけないというルールはないよ。(笑)ま、根本的に
キッスはガールフレンドが一緒でない方がツアーがスムーズにいくようだね。
ーじゃあ、最後に苦労している若いミュージシャンへ一言アドバイスをもらえる?
ポール:いくらひもじくてもギターを喰ったりはするなよ!!(笑)
相当疲れがたまってる様子の二人。特にジーンは目がすわっていて、前の晩の行動も
想像がつくといった感じ・・・・。なのにステージにひとたび上げれば、まるでエネルギーのカタマリのようなロッカーに大変身。さすがにこの辺はカンロクのなせる技、といったところでしょうか!?
ちなみに"別格”の彼らが今後期待できる若手として挙げたのは、ラットとキール。
腰をどっしりと落ち着けながらも、常に新しいものには目を光らせるーさすがキッス!!
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