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KISS 地獄からの使者 '74年
NYでの下積みの末、発表された記念すべき1STアルバム。
デビュー・シングルとなった”KISSIN' TIME”をはじめ、ジーンが火を吹く”FIRE HOUSE”最近のステージでも演奏されている”BLACK
DIAMOND””COLD GIN”など、名曲がズラリ。音そのものは古く、いかにもお金のかかっていないサウンドだが、曲のクオリティはさすがに高い。最新作「ASYLUM」での作風の基本が、このアルバムにあると言ってもいいだろう。 |
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HOTTER THAN HELL 地獄の叫び '74年
まず「地獄の・・・」というタイトルが邦題ではなく、原題だということに注目して欲しい。収録曲10曲のタイトルも、メンバーの名前も、総てが英語だけでなく、カタカナでもクレジットされている。それだけ日本の市場を意識していたということもにもなるが、国内発売されたのは'76年のことだった。
1STアルバムからわずか8ケ月後に発表されたこの作品で興味深いのは、本拠地NYではなく、LAでレコーディングされている点だ。 |
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DRESSED TO KILL 地獄への接吻'75年
"ROCK AND ROLL ALL NITE"や"C'MON AND LOVE ME"のシングルを生んだこのアルバムが日本でのデビュー盤。1ST、2NDはこの作品発表後にリリースされたわけで、邦題の”地獄シリーズ”もここから始まったことになる。作品水準も高まり、”無駄のないR&R”といった感じのシンプルなサウンドが今でも新鮮だ。メンバー自身がプロデュースに関わった作品であり、全米チャートでも30位台まで上昇する大健闘を見せた。 |
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ALIVE! 地獄の狂獣 '75年
その凄絶なライヴ・パフォーマンスが話題を呼び始めた後、実にタイミングよく発表されたのがこの2枚組ライヴ。エディ・クレイマーのプロデュース&エンジニアによるこの作品が、
彼らにとって最初のプラチナ・ディスクとなり、シングル・カットされた"ROCK AND ROLL ALL NITE"のライヴ・ヴァージョンは全米チャートを振るわせ、彼らの存在を広く知らしめた。初期の作品を買うのなら、まず本領発揮盤である本作を薦めたい。
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ロックン・ロールに時代は関係ないわ。キッスみたいなバンドが今でも頑張っていて、支持されているのがいい証拠じゃない!
「ジョーン・ジェット」 |
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DESTROYER 地獄の軍団 '76年
ボブ・エズリンのプロデュースによるこの作品で、彼らは沢山のことを試み、その音楽性の幅を広げた。それまでのどシンプルな音とは比べものにならない程の、考え抜かれた音作りがなされ、P.クリスのヴォーカルによる美しいバラッド"BETH"は、ビルボード誌でもトップ10に入るヒットを記録した。他に"DETROIT
ROCK CITY"や"SHOUT IT OUT LOUD"、後にガールがリメイクした"DO
YOU LOVE ME"などの代表曲も収録されている。 |
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ROCK AND ROLL OVER 地獄のロック・ファイアー '76年
やりたいのはストレートなR&Rだけさ------というポールの言葉が示すとおり、キッスの原点に再び戻った感のある直球アルバム。ポールの歌う"I
WANT YOU"、ジーンの"CALLING DR.LOVE"、ピーターの"HARD
LUCK WOMAN"という具合に、3人のヴォーカリストが各自の持ち味をフルに発揮している。つまりは、1ST〜3RDのアルバムで演ろうとしていたことを、恵まれた状況のもとで再現したような作品。直球だが剛球なのだ。 |
キッスは本当にグレイトなバンドだよ。自分たち特有のものを確立しているし、ひとつのシーンを形成したといっても過言ではないよ。しかも、いい曲がたくさんある。それが何よりも大きな魅力だね。
「ジャック・ブレイズ/ナイト・レンジャー」 |
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LOVE GUN ラヴ・ガン '77年
発売前の予約だけでプラチナムに輝いたという大ヒット作。前作に引き続きエディ・クレイマーをプロデューサーに起用し、いかにもキッスらしいR&Rアルバムに仕上げている。2回目の来日公演のオープニングを飾った"I
STOLE YOUR LOVE"やタイトル曲、エースがヴォーカルをとった"SHOCK ME"、リメイク・チューンの"THEN
SHE KISSED ME"、シングル・ヒットした"CHRISTINE SIXTEEN"など、曲が粒揃いなもの魅力的だ。
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ALIVE U アライヴU '77年
「ALIVE!」発表後のアルバムからの曲が選曲された2枚組ライヴ。だから2種類のライヴ盤にだぶりが1曲もない。SIDE4には5曲のスタジオ録音によるナンバーが収められ、そのうちエースがリード・ヴォーカルをとっていた"ROCKET
RIDE"と"SHOUT IT OUT LOUD"
のライヴがシングル・カットされた。全体的に「ALIVE!」よりも緊張感があり、グループとしてもスケール・アップしたことを伝えてくれる作品だ。 |
ヒトにすすめられて「DESTROYER」を聴いたのが、本格的にキッスにのめり込むきっかけになりました。それ以来、15歳の時から9年間ずっと狂いぱなし!当時は"DETROIT
ROCK CITY"や"GOD OF THUNDER"が大好きでした。今でもやっぱりスゴいと思うのは、曲の良さとヴォーカルの良さですね。ギター1本で弾いているメロディがたいしたことなくても、4人で演ると完全に”キッスの曲”として、カッコいい曲になっているでしょう?あれがスゴいと思うんです。
個人的にはポール・スタンレーの大ファンで、今度出るミニ・アルバムの中でも、自分の曲は”気分はポール・スタンレー”って感じで仕上げてみました。もちろん、同じベーシストとしてジーンから学ぶところも多いし、彼のうねるようなベースは、やっぱりスゴいです!!
「吉川”BAN"祐規/44マグナム」 |
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DOUBLE PLATINUM ダブル・プラチナム '78年
初期の代表曲を中心に選曲された2枚組アルバム。ただのベスト・アルバムと違うのは、"STRUTTER '78"をはじめ、再録音されたナンバーや、新たにミックスが施されたニュー・ヴァージョンが数曲収められている点だ。要するに初期の曲を古くない音で聴かせてくれる良心的なセレクションなのだ。今でこそリミックス盤などあたりきのものだが、当時にあっては画期的な試みだったといえる。彼らには斬新さもあったのだ。 |
キッスは、非常にヴィジュアル面に力を入れているバンドだけど、ステージなどにおけるそういった視覚的要素と、基本的な音楽的要素とを、完全に別個のものとして考えているようだね。彼らのようなバンドは、もうちゃんと音楽のヒットにサイクルがあることをわかっているはずだから、自分達の人気が再び盛り返すことは、多分彼ら自身にも予測できていたと思うよ。
「グレック・ジェフリア/ジェフリア」 |
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PAUL STANLEY キッス〜ポール・スタンレー '78年
ポール自身とジェフ・グリックスマンのプロデュースによる彼のソロ・アルバムは、9曲のオリジナル曲を収めたものだ。現ミート・ローフの(G)で、現在キッスのメンバーであるブルース・キューリックの実兄にあたるボブ・キューリックや、カーマイン・アピス(DS)、リッチー・フォンタナ(DS)といったミュージシャンがバックに参加している。キッスにおいて彼の
占めている部分がいかに大きいかを示した作品だ。 |
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GENE SIMMONS キッス〜ジーン・シモンズ '78年
ボブ・シーガー、ジョー・ペリー、シェール、リック・ニールセン、ドナ・サマー・・・といったジーンの人付き合いの広さを感じさせるゲスト陣も話題をよんだが、それ以上に衝撃的だったのは、やはりジーンという男の才能の豊かさだった。彼のテーマ・ソングともいえる"MAN
OF 1000 FACES"や、「R&R OVER」に収められていた
"SEE YOU IN THE DREAMS"の新録音などは必聴だ。ベースではなく、ギターも弾いているのにも注目! |
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ACE FREHLEY キッス〜エース・フューレイ '78年
リード・ギター、リズム・ギター、アコースティック・ギター、ベース・ギター、ギター・シンセサイザー、リード・ヴォーカル、バックグラウンド・ヴォーカル・・・のすべてを自ら担当し、プロデュースもエディ・クレイマーと共同で行った、エースの意欲的なソロ。ラス・バラードのペンによる"NEW
YORK GROOVE"(ハローなどもとりあげていた)がシングル・ヒットし、比較的地味
な印象だった彼は、一気にここで男をあげた。 |
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PETER CRISS キッス〜ピーター・クリス '78年
ドラマーとしてだけではなく、シンガーとしても認められ、そのキャラクターが愛されていたピーター・クリス。彼のソロ・アルバムは、キッスのレコードとはかなりかけ離れた作品だが、彼らしさにあふれている。後にキッスの作品や、メリサ・マンチェスター、スキャンダルのようなヴォーカルものをプロデュースするこになるヴィニ・ポンシアを、一早く起用しているのも、なかなか興味深いところだ。
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ジーン・シモンズが俺達のアルバムをプロデュースをしてくれたことで、彼のネーム・ヴァリューの強力さを思い知らされたよ。それだけじゃなく、彼は、まだまとまっていない状態にあったキールに”方向性”を与えてくれた・・・。そういえば、あの頃ジーンは、「RUNAWAY」っていう映画の撮影が終わったばかりだったんだけど、LAに飛んできてアルバムのプロデュースの仕事が終わったら、今度はキッスとしてのツアーのためにスッ飛んで行った・・・。一体彼って、いつ休みをとっているんだろうね・・・!?
「ロン・キール/キール」
スタイルはどうあれ、キッスほどいいロックン・ロール・ソングを持っているバンドは、他にはないよ!
「ジミー・ジェームスン/サバイバー」 |
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DYNASTY 地獄からの脱出 '79年
時はディスコ全盛期。ヴィニ・ポンシアのプロデュースによる本作は"I WAS MADE FOR LOVIN' YOU"というキャッチーなヒット・チューンが収められているが、この曲がディスコでもウケたことはシングルのセールスを、より一層高めた。「DESTROYER」における変貌とは違い、巧みに時代性を取り入れ、各自のソロ・アルバムにおける仕事もここで生かされている。R.ストーンズの、"2,000MAN"のカヴァーも収録。 |
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UNMASKED 仮面の正体 '80年
"SHANDI"のシングル・ヒットを生んだこの作品が、ピーターの参加したラスト・アルバムとなった。そのタイトルからして”ついに素顔を公表か!?”と話題を呼んだが、結局はご覧のようなイラストのアルバム・カヴァーになり、顔見せはお預けとなった。また、この当時になると、古くからのファンが、”キッス離れ”する動きも目立った。つまり、前作さか続いたその傾向を、ファンがキッスの本来の姿として認めなかったのだ。 |
ボン・ジョヴィの音楽は、いろいろなものの影響を受けて、それをミックスして生まれたんだ。例えば昔、俺達がモータウン系の曲をやっていて、個人的にキッスなんかの影響も受けて、それでキッスとモータウンをミックスすれば全然別のものが生まれる・・・という具合にね。
「ジョン・ボン・ジョヴィ/ボン・ジョヴィ」 |
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THE ELDER 魔界大決戦 '81年
「DESTROYER」を手がけたボブ・エズリンのプロデュースにより、エース・フューレイの自宅のスタジオでレコーディングされた、彼らにとって初めてのコンセプト・アルバム。ストリングスなどを多用した、ドラマティックなサウンドが聴かれるが、”いちばんキッスらしからぬ
作品”だと言える。とりあえずは”キッスの全てを聴きたい”という熱狂的なフリーク以外にはおススメしたくない。さすがに完成度は高いが・・・・・。 |
キャンディは、キッスやスイートみたいなバンドから大きな影響を受けた。僕なんか、今でもキッスのバックルをもってるくらいだよ!今、僕達はキッスと同じマネージメントに所属しているんだけど、ポール・スタンレーがあちこちで手を貸してくれている。この前も彼はコンサートを観に来てくれて、最後には飛び入りしてくれたんだ。一緒に"ROCK
AND ROLLALL NITE"をジャムったんだけど、サイコーだったよ!
「ジョナサン・ダニエル/キャンディ」 |
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CREATURES OF THE NIGHT 暗黒の神話 '82年
ポール、ジーンと、後にアーマード・セイントの1STアルバム等を手掛けることになる、マイケル・ジェイムス・ジャクソンが共同でプロデュースを担当。ここでまたHM的アプローチが強まり、ファンを一安心させた。エースにとってのラスト・アルバムであり、早くも作曲者クレジットにはV.ヴィンセントの名前が見られる。面白いことに、ジーンがブライアン・アダムスらと
共作したナンバーもあり、彼の才能も思わず再認識。 |
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LICK IT UP 地獄の回想 '83年
ヴィニーが参加し、前作と同じプロデューサー陣により制作されたアルバム。とうとうその素顔が明らかにされたことも話題を集めたが、”どうせならエースの素顔を見たかった”という
ファンの声も多かった。収録曲10曲はすべてメンバーの共作によるもので、タイトル曲におけるスタイルは”今のキッス”の基本形でもある。第2黄金期を呼んだ秀作といえるだろう。B1のやたらとカッコいいビデオ・クリップも人気が高かった。 |
スコーピオンズやキッスのようなバンドと一緒にツアーしたことで、僕らのサウンドもハードでヘヴィな方向に進んできた。セカンド・アルバムのサウンドにエッジが加わっているのも、そんなことから来た、自然な進歩なんだよ。
「リッチー・サンボラ/ボン・ジョヴィ」 |
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ANIMALIZE アニマライズ '84年
早くもヴィニーが脱退し、NYでセッション活動をしたり、ギターを教えたりしていたというマーク・セント・ジョンが参加。そのマークも長続きはしないわけだが、彼のテクニカルなギター・
プレイを楽しむことのできる唯一のアルバムがこれだ。今でいうHMには「ASYLUM」よりむしろこの作品の方が近いかも知れない。"HEAVEN'S
ON FIRE"と"THRILLS IN THE NIGHT"のシングル・ヒットが生まれている。 |
ジーン・シモンズってスゴい奴だよ。彼のソロ・アルバムのレコーディングに参加したんだけど、その時も”いつの間にか参加させられてた”って感じで、気がついてみればノー・ギャラだもんね。ウマいよ、彼は!
「ニック・ニールセン/チープ・トリック」 |
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ASYLUM アサイラム '85年
引き続きジーンとポールの共同プロデュースによりレコーディングされた作品。”マークの代役”だったブルース・キューリックが正式加入し、ギター・プレイだけでなく作曲などの面でも大きく貢献している。曲そのものの印象は初期のものとさほど変わらない
が、そのシンプルなフォームを、長年かけて消化してきた様々な要素で彩っている。何よりも”余裕を持ってハード・ロックしている”ところが凄い。格が違うのだ! |
ラフ・カットは、リズム&ブルーズや、レッド・ツェッペリンのような音楽から影響されたバンドだけど、最近のLAのバンドの大半はエアロスミスやキッス、ヴァン・ヘイレンあたりをお手本にしているね。
「ポール・ショーティノ/ラフ・カット」 |